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 シャープを傘下に迎えた台湾の鴻海精密工業は、従業員が130万人(2015年時点)とも言われる超巨大企業である。しかし、創業者であるカリスマ経営者の郭台銘氏による指揮の下、これほどの規模の企業でありながら、大企業病的な動きの緩慢さは微塵も見えない。

 同氏の言葉の中に、「今日の世界は、大が小に勝つのではなく、ただ速いが遅いに打ち勝つ」というものがある。そういった意味では、日本初、世界初にこだわって商品の開発と市場投入してきたシャープと鴻海の価値観は、同じ方向を向いているといえるのかもしれない。ただし、鴻海は常に経営陣と会社組織全体がこの価値観を共有して同じベクトルを持っていたのに対し、一時期のシャープは経営陣と現場の間で価値観が乱れていたのではないか。

 シャープの復活劇を勝手に評価し、復活した同社が得た未来について議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、Grossbergの大山 聡氏である。同氏は、シャープが今後継続的に成長していくためには、鴻海の経営がシャープの社員全体に行き渡ることが極めて重要になることを指摘している。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる)  1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
【質問1】鴻海資本下のシャープが復活を遂げた要因を1つ挙げるとすると、何だと思われますか?
【回答】経営そのものが改革されたこと
【質問2】シャープは継続的成長を期待できる企業になったと思われますか? 
【回答】継続的成長を期待できると思う
【質問3】継続的成長を遂げるために、シャープが取り組むべき課題は何だと思われますか?
【回答】明確な経営方針に基づく戦略の浸透、およびパートナー各社との良好な関係維持