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 半導体産業とりわけ、メモリービジネスを営む企業が絶好調だ。需要が衰える兆しはまだ見えない。まさに様相は常夏、作れば売れる状態が続いている。3〜5年で好不況を繰り返すシリコンサイクルは消失し、市場が伸び続けるスーパーサイクルに入ったとの指摘もある。

 こうした史上空前の好況下では、設備投資戦略以外の製品戦略や技術戦略の巧拙は、各社の業績にそれほど大きな影響をもたらさないのではと思えてしまう。しかし、よい時期にはよい時期なりの、またよい時期が終わればその時点での、メーカー間の優劣を決める戦略の違いが出てくることだろう。好況に身を委ねるだけではなく、その中で有利な位置取りをしていくことが長期にわたる覇権を築くうえで大切になるだろう。

 今後、メモリービジネスには、中国メーカーの参入が予定され、供給側での勢力図が少しずつ変化してくることが予想される。また、データセンター向けやIoTのエッジ向けで新たな技術のニーズが浮上し、さらにはストレージ・クラス・メモリー(SCM)のようなメモリーシステムの中に新たな位置付けを生み出す提案も出てきている。ニーズとシーズの両面で進む多様化は、勢力図に少なからぬ影響を与えることだろう。

 今回のテクノ大喜利では、好景気の真っ只中にあるメモリーメーカー各社を俯瞰し、長期的な視野から今後の優劣を生み出す可能性がある要因について議論した。今回のテーマでは、メモリーメーカーの勢力図を変える可能性がある要因として、「中国企業の台頭」「新型メモリー市場の立ち上がり」「各社間の扱い品種の違い」の3点に注目し、設問を設定した。

【質問1】中国企業など新興勢力の台頭は、メモリーメーカーの勢力図にどのような影響を及ぼすと思われますか?
【質問2】 SCMなど、新メモリーの実用化・普及は、メモリーメーカーの勢力図にどのような影響を及ぼすと思われますか?
【質問3】メモリーメーカー各社が扱う製品・技術の違いは、今後の勢力図の行方にどのような影響を及ぼすと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「メモリービジネス、宴の中で考える次の争点」回答まとめ
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表1 テクノ大喜利「メモリービジネス、宴の中で考える次の争点」回答まとめ