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 日本の総合電機メーカーには、以前ほどではないが、多様な技術分野の部署があり、さまざまな専門性を持つ人材が集まっている。そして、こうしたメーカーに「御社の強みは何か」と問えば、「総合力だ」という答えが返ってくることが多い。社内での多様性と知識融合が、日本の総合電機メーカーの強みとなっていたのは確かだろう。しかし、近年では、こうした総合電機メーカーも、競うように異業種やベンチャー企業との共創に積極的になった。自社の総合力ではカバーできない、時代が求める企業の力とは何なのか。

 イノベーション創出を目指して異業種企業との協業が当たり前になり、エレクトロニクス業界は“大共創時代”に突入した。その中で、価値ある技術やビジネスを生み出していける企業像とその戦略を探っている今回のテクノ大喜利。3番目の回答者は、日立製作所の平井千秋氏である。日立グループでは、社会イノベーション事業の創出を加速させるため、研究開発グループの強化を進めている。同氏は、日立で進めている協創(日立では共創ではなく協創と表記)の意義と、効果的に進めるための留意点を論じている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
平井 千秋(ひらい ちあき)
日立製作所 研究開発グループ 社会イノベーション協創センタ 主管研究長
平井 千秋(ひらい ちあき) 1985年 東京大学工学部精密機械工学科卒業、1987年 東京大学大学院工学研究科精密機械工学専攻修了。同年、日立製作所システム開発研究所入社。2007年に北陸先端科学技術大学院にて博士号取得(知識科学)。ソフトウエア生産性、知識管理、サービス工学などの研究に従事。
【質問1】外部の企業、研究機関、大学との協業、共創でないと生み出せない価値は何だと思われますか?
【回答】自分の組織の文化や習慣を問い直すきっかけとなること
【質問2】大共創時代によりよいR&D戦略を実践するため、改めるべき日本企業の文化・制度・仕組みは何だと思われますか?
【回答】従来の日本企業に、相手組織の大小、知名度の有無、歴史の長短にとらわれて協創相手を選ぶような傾向があるとすれば、そこは改めるべき
【質問3】協業相手として、多くの企業から望まれ、選ばれるモテモテの企業になるための条件は何だと思われますか?
【回答】誠実さ、俊敏性、個の力の3つを備えていること

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