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 私たちの多くは、人工知能(AI)の応用が急激に広がっていることについて、極めて好意的で寛容だ。AIの応用事例の多くは、常にそのメリットがクローズアップされ、活用現場で次々と顕在化する課題は広く議論されることは少ない。

 ただし、AIの応用が、自動運転や医療現場での診断、資産運用など命や財産に関わる判断に及ぶようになり、後追いするかのように課題解決策が議論されるようになった。「ブラックボックス問題」や「過学習」などは、そうした問題の代表例である。AIの活用がますます広がる2020年、AI活用の負の側面は、どのように議論、対策されるようになるのか。

 本来なら年末に選ぶべきエレクトロニクス・機械分野での「〇〇 of the Year」を、あえて2020年初頭に各回答者の見地から大胆予想している今回のテクノ大喜利。7番目の回答者は、慶應義塾大学の田口眞男氏である。同氏は、応用が広がり、技術も際限なく進化し続けるAIと、ユーザーである人間の関係の変化を2020年の注目点として挙げている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
田口 眞男(たぐち まさお)
慶應義塾大学 先端科学技術研究センター 研究員
田口 眞男(たぐち まさお) 1976年に富士通研究所に入社とともに半導体デバイスの研究に従事。1988年から富士通で先端DRAMの開発・設計に従事。メモリーセル、高速入出力回路や電源回路などアナログ系の回路を手掛ける。2003年、富士通・AMDによる合弁会社FASL LLCのChief Scientistとなり米国開発チームを率いてReRAM(抵抗変化型メモリー)技術の開発に従事。2007年からSpansion Japan代表取締役社長、2009年には会社更生のため経営者管財人を拝受。エルピーダメモリ技術顧問を経て2011年10月より慶應義塾大学特任教授、2017年4月より同大学の先端科学技術研究センター研究員。技術開発とコンサルティングを請け負うMTElectroResearchを主宰。
【質問1】2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか?
【回答】 AI本格元年になり問題も噴出
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか?
【回答】説明可能なAIその先
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」はどこでしょうか?
【回答】期待と心配でルネサスエレクトロニクス、本命デンソー

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