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 デジタル・トランスフォーメーションや自動車業界でのCASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)など、技術革新を起点とする新たなビジネス潮流に伴って、企業の役割や業界構造の再定義が進んでいる。誰もが知る老舗製造業がサービス産業への脱皮を目指したり、ソフトウエア分野で実績豊富な企業がハードウエアの独自開発に注力したりといった動きは珍しくなくなった。

 こうしたビジネスの枠組みを崩すような変化には、なまじ既存ビジネスでの実績が豊富な企業の方が、しがらみが多い分だけ対応は難しい。顧客の期待に応え、供給責任も果たしていく必要がある。このため、本来は主役を演じてしかるべき名だたる企業が、新たなビジネス潮流に乗り損ねてしまうような現象が起きる。

 本来なら年末に選ぶべきエレクトロニクス・機械分野での「〇〇 of the Year」を、あえて2020年初頭に各回答者の見地から大胆予想している今回のテクノ大喜利。10番目の回答者は、Grossbergの大山 聡氏である。同氏は、第5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)といった、新たなビジネス潮流の源泉となる技術で、いま一つ存在感が薄い企業の2020年の動きを注視する際の視点を提示した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる) 1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
【質問1】2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか?
【回答】5G関連のサービス開始
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか?
【回答】5G/IoTと連動するAI関連の技術(ノウハウ)
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」はどこでしょうか?
【回答】日系企業ならNECと富士通、グローバルならインテル