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 需要と供給のバランスの動きによって、大きく市況が変化する半導体市場。現在、需要側の動きを大きく左右する要因となっているのが、巨大IT企業の設備投資である。2018年後半から2019年にかけて、データセンターでの設備投資の凍結が相次ぎ、これによってメモリーの在庫が積み上がり価格が暴落した。

 ただし、中長期的視点に立てば、巨大IT企業の設備投資が今後も続くことは確実だろう。既に、あらゆる産業の営みや人々の生活は、データ活用なしでは成り立たなくなっている。いずれ、半導体を供給する側が、求められる半導体チップを必要とされる分だけ供給できるかが問われる時期がやってくることだろう。

 本来なら年末に選ぶべきエレクトロニクス・機械分野での「〇〇 of the Year」を、あえて2020年初頭に各回答者の見地から大胆予想している今回のテクノ大喜利。11番目の回答者は、東海東京調査センターの石野雅彦氏である。同氏は、半導体業界の成長のけん引役としての巨大IT企業の重要性を改めて強調。そのうえで、2020年には半導体メーカー側の先端半導体の供給能力が課題になるとみている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
石野 雅彦(いしの まさひこ)
東海東京調査センター シニアアナリスト
石野 雅彦(いしの まさひこ) 山一証券経済研究所、日本興業銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、東海東京調査センターのシニアアナリストとして半導体、ディスプレイ、通信などテクノロジー企業および産業を対象にした調査・分析に従事している。
【質問1】2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか?
【回答】データドリブン・コンピューティング
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか?
【回答】5Gの成長を支える5nmの半導体技術
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」はどこでしょうか?
【回答】アップル