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 2019年は、半導体業界にとって良い年とはいえなかった。世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics:WSTS)が2019年12月に発表した市場予測によると、2019年の半導体市場は前年比12.8%減の4089億8800万米ドルになる見込みだ。米中貿易摩擦などによる世界経済の先行き不安によって、2018年後半から市況が急速に悪化し、2019年もその流れが続いた。ただし、2020年に向けて明るい兆しが見えてきている。第5世代移動通信システム(5G)の本格普及やデータセンターへの設備投資の回復、さらには次世代ゲーム機の登場といった好材料もある。

 技術的観点から見ると、半導体業界は、微細加工技術のさらなる進歩と、ムーアの法則が成り立たなくなる時代の到来に備えた技術開発が両にらみで進む微妙な局面となっている。関連企業にとって、技術開発戦略の選択肢は多く、将来の成長を見据えた確かな判断が求められるのが2020年だとみることもできる。

 本来ならば年末に選ぶべきエレクトロニクス・機械分野での「〇〇 of the Year 2020」を年初に予想しているテクノ大喜利。今回は、各回答者に挙げていただいた注目すべき半導体業界に関する2020年の動きをまとめた。

【質問1】 2020年、社会や産業界、エレクトロニクス業界に最も大きなインパクトを及ぼすと思われる動き「Topic of the Year 2020」は何だと思われますか?
【質問2】開発動向を注視したい技術、進歩を期待したい技術「Technology of the Year 2020」は何でしょうか?
【質問3】最も動向を注視したい企業「Company of the Year 2020」はどこでしょうか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「大予想、『〇〇 of the Year 2020』」回答まとめ
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表1 テクノ大喜利「大予想、『〇〇 of the Year 2020』」回答まとめ