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 日本では、800MHz前後の比較的低い周波数帯のケータイ電波をプラチナバンドと呼んでいる。障害物があっても、電波が回り込みやすく、つながりやすい使い勝手の良い電波だからだ。しかし、高速データ無線通信の要求の高まりとともに、より高い周波数帯が活用されるようになった。その一方で、電波はつながりにくくなっている。

 移動体通信サービスの事業者にとって、確実につながる環境の整備は、サービス価値の根幹となる課題だ。5Gでは、到達距離が短く、指向性も高い28GHz帯のミリ波が活用される。プラチナバンドのような使い勝手は望むべくもない。そして、おそらく6Gでは、もっと厄介な電波を使うことになるのではないか。

 6Gへの期待と応用について、緩くワイガヤ的に議論している今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、アンプレット通信研究所の根日屋英之氏である。無線通信のエキスパートである同氏は、5Gで用いるミリ波のつながりにくさが一般の人が考えているよりもずっと大きな課題になる可能性を指摘し、6Gにはその点を踏まえた技術開発を望んでいる。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
根日屋 英之(ねびや ひでゆき)
アンプレット通信研究所 所長
根日屋 英之(ねびや ひでゆき) 1980年に日産自動車、1981年に東京大学生産技術研究所、1984年に日立湘南電子、日立製作所に勤務。1987年に無線通信機やアンテナの受託設計を業務とする株式会社アンプレットを起業し代表取締役社長に、2016年に無線通信技術に関するコンサルタント業務を行うアンプレット通信研究所(http://amplet.tokyo/)を設立し代表に就任。株式会社アンプレット設立後は、東京電機大学の非常勤講師、東京大学の特任研究員、国内外の無線通信機器メーカー、携帯電話メーカー、アンテナメーカーの役員や技術顧問を兼務。現在は、アンプレット通信研究所の所長、人体通信コンソーシアムの主催者、人と車と家をつなぐV2HH研究会の主催者、日・韓 合同 人体通信研究会の日本側幹事、日本大学大学院の先端技術特論 担当講師、峰光電子株式会社の技術顧問を務める。博士(工学)
【質問1】6Gでは、現状の4Gや、これから実用化する5Gで抱えている、どのような課題の解決に挑むべきと思われますか?
【回答】ミリ波の伝搬特性
【質問2】6Gは、どのような機器やシステムの進歩を後押しする技術であって欲しいと思われますか?
【回答】6Gでは「人」が適用機器に
【質問3】6Gを応用した未来の移動通信システムには、どのような機能・性能の実現を期待しますか?
【回答】未来の移動通信システムはWiーFiでよいのでは