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 YouTubeのような動画配信サイトやSNSの中にある情報を眺めていると、一昔前には全く知り得なかった他人の暮らしぶりや価値観、思想がありありと見えることに驚く。自発的にネット上に個人情報を流している人はともかく、ともすれば意図せぬまま、自分の生活を晒してしまっている人も多いのではないか。

 技術の進化は、時として、人々の成長や社会の仕組みの進歩を置き去りにして進んでいく。いつでも、どこでも、誰とでも、自由につながる移動体通信技術の進化は、人々の生活や社会活動に与えるインパクトが特に大きい。だからこそ、5G、6Gと足早に技術開発を推し進めているのだが、肝心の人や社会を置いてきぼりにしたのでは、進化のメリットが得られないどころか、弊害が生まれるばかりではないか。

 6Gへの期待と応用について、緩くワイガヤ的に議論している今回のテクノ大喜利。5番目の回答者は、東海東京調査センターの石野雅彦氏である。同氏は、個人情報保護など技術を利用する際に顕在化する新たな問題に対する対処を、技術開発と同時並行的に考えておく必要性を訴えている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
石野 雅彦(いしの まさひこ)
東海東京調査センター シニアアナリスト
石野 雅彦(いしの まさひこ) 山一証券経済研究所、日本興業銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、東海東京調査センターのシニアアナリストとして半導体、ディスプレイ、通信などテクノロジー企業および産業を対象にした調査・分析に従事している。
【質問1】6Gでは、現状の4Gや、これから実用化する5Gで抱えている、どのような課題の解決に挑むべきと思われますか?
【回答】自分の個人情報管理とプライバシーの保護
【質問2】6Gは、どのような機器やシステムの進歩を後押しする技術であって欲しいと思われますか?
【回答】ネット社会の倫理基本綱領
【質問3】6Gを応用した未来の移動通信システムには、どのような機能・性能の実現を期待しますか?
【回答】公的業務の簡素化と国土強靭化対策