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 電子機器を利用するのはもちろん人間だ。そして、ヒューマン・マシン・インターフェースなど技術の進化によって、電子機器と人の距離感はどんどん縮まってきている。ノートパソコンの登場でオフィスのコンピュータを持ち歩けるようになった。そして、その後スマートフォンが登場したことで、肌身離さず常に持ち歩く日常品になった。

 その一方で、これまでの電子機器には、人を遠ざけるような要因も残っていた。例えば、持ち歩くには大きすぎるサイズだったり、身に着けるには無骨すぎるデザインだったりすると、人を遠ざける要因となる。この他にも、バッテリーの爆発や有害な液漏れなど安全性に不安も同様だろう。

 全固体電池の実用化によって、携帯機器の進化にどのようなインパクトが及ぶのか、議論している今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、アーサー・ディ・リトル・ジャパンの三ツ谷翔太氏である。同氏は、現状のリチウムイオン2次電池よりも安全性が高まる全固体電池の実用化によって、電子機器と人の距離感が縮まり、どのような機器が登場する可能性があるのか論じている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナー
三ツ谷 翔太(みつや しょうた) 世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・ディ・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。GAFAに代表されるグローバルプラットフォーマーが独占的地位を得る時代から、自律分散型の企業モデルが息を吹き返す時代への移行を見通した、フラグメント化する世界 ーGAFAの先へーを日経BP社から出版(共著)。
【質問1】全固体電池の活用によって、最も大きな変化を遂げると思われる携帯機器は何でしょうか?
【回答】人に近づくエレクトロニクス(ウェアラブル、インプラントなど)
【質問2】もしも、あなたが携帯機器の開発者ならば、全固体電池の特徴を生かして、どのような機器を開発しますか?
【回答】デザインとプロセスの自由度を高め、デザイナーの意図をより反映
【質問3】携帯機器のさらなる進化に向けて、今後の全固体電池にはどのような進化・改善を期待しますか?
【回答】基本性能改善から、ユーザーにとっての使いこなし支援へ