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 ノートパソコンやスマートフォンを分解すると、まず驚くのがバッテリーのあまりの存在感の大きさだ。現在の携帯機器は、もはやバッテリーのケースとなったかのように見える。そして、機器の中で情報処理をしている部分は、筐体の隅に小さく薄くなって置かれている。バッテリーがもっと小さく、大容量になったら、携帯機器はどのように姿を変えるのだろうか。ちょっと考えただけでもワクワクする。

 バッテリーは、機器の大きさを左右しているだけでなく、利用シーンにも大きな影響を及ぼしている。大きなエネルギーを蓄えているバッテリーは、基本的には危険物であり、手荒な扱いはできない。機器の利用環境は、バッテリーの利用条件が決めていると言っても過言ではない。現在の携帯機器を構成する部品の中で、タフという言葉から最も遠い部品がバッテリーなのだ。

 全固体電池の実用化によって、携帯機器の進化にどのようなインパクトが及ぶのか、議論している今回のテクノ大喜利。3番目の回答者は、エネルギー・ハーベスティング技術とその応用を開発している音力発電の速水浩平氏である。同氏は、全固体電池の特長が生きる新たな応用機器の例を具体的に示した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
速水 浩平(はやみず こうへい)
音力発電 代表取締役
速水 浩平(はやみず こうへい) 慶應義塾大学環境情報学部で音力・振動力発電の研究を始め、大学院修士課程在学中の2006年に、株式会社音力発電を設立。振動力発電という技術の特徴を生かして、エコ社会への貢献を目指している。研究歴として「音力・振動力発電の研究開発プロジェクト」における研究代表者であり、ららぽーと新三郷、味の素スタジアムなどに導入例などがある。
【質問1】全固体電池の活用によって、最も大きな変化を遂げると思われる携帯機器は何でしょうか?
【回答】最も大きな変化を遂げるのは、「次世代モバイル機器」
【質問2】もしも、あなたが携帯機器の開発者ならば、全固体電池の特徴を生かして、どのような機器を開発しますか?
【回答】充電式の靴を開発したい
【質問3】携帯機器のさらなる進化に向けて、今後の全固体電池にはどのような進化・改善を期待しますか?
【回答】広く普及するためには、やはり低価格であることを期待したい