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 産業機器や医療機器、さらにはクルマに搭載する組み込みシステムにおいて、仮想化技術を積極的に活用する機運が高まってきた。仮想化技術は、それぞれ異なる仕様のハードウエアを想定して開発されたOSやアプリケーションソフトウエアを、1台のハードウエアでほぼリアルタイムに動作させるためのソフトウエア技術のことだ。OSやアプリケーションソフトウエア側から見て、あたかも本来のハードウエアを専有して使っているかのように見せかけるのである。既に、将来車に搭載する車載システムに向けて、数多くのECUに分散していた制御処理や情報処理を、仮想化技術を使って1つの高性能コンピューターに統合することを前提としたシステム開発が進められている。

 同様の動きは、産業機器や医療機器など他の組み込みシステムにも広がる可能性がある。仮想化技術の活用拡大は、組み込みシステムのソフトウエア構成だけでなく、ハードウエア構成にも大きな影響を及ぼす。今回のテクノ大喜利では、仮想化技術の利用が組み込みシステムの構成に与えるインパクトについて、議論した。最初の回答者は、元 某ハイテクメーカーの半導体産業OB氏である。同氏は、組み込み仮想化技術の応用を具体的に示し、そこで求められるメモリーシステムなど、半導体業界に与えるインパクトを示唆した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB)
某社リサーチャー
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB) 半導体産業をはじめとする電子産業全般で豊富な知見を持つ某ハイテクメーカーのOB。某国公認会計士でもある。現在は某社でリサーチャーを務め、市場の動きをつぶさにウオッチしている。
【質問1】組み込みシステムの応用の中で、どのような応用から仮想化技術の利用が広がると思われますか?
【回答】複写機
【質問2】仮想化技術の活用が進むことで、組み込みシステムでのマイコン選びの基準もしくはメモリーシステムの構成はどう変わると思われますか?
【回答】次世代不揮発性メモリーの活用が有益
【質問3】組み込み仮想化の活用を加速するため、さらなる進化・改善が望まれるソフトウエアの開発環境もしくはハードウエアの仕様・技術は何だと思われますか?
【回答】 Java、BREWなどの進化