全2603文字
PR

 車載の制御システムや情報システムの構造のことを、E/E(電気/電子)アーキテクチャーと呼ぶ。これまでは、特定の制御・情報処理に特化したECU(車載コンピューター)を100個超、車載ネットワークで相互接続して動いていた。これが、CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)トレンドに沿ったクルマの進化に対応させるべく、高性能なセントラル・コンピューターに処理機能を集約されていく方向へと向かっている。そこでは、特徴の異なるシステムを仮想化技術を利用して混載させる。

 産業機器や医療機器、インフラやプラントなどの設備に搭載される組み込みシステムの進化の方向性を俯瞰して見れば、程度の差はあるかもしれないが、クルマと同様にCASEトレンドと同様方向にスマート化しているようにも見える。仮想化技術など、クルマ向けに開発された先進技術を組み込みシステム開発に適用する時代がやってくるかもしれない。

 仮想化技術の利用が組み込みシステムの構成に与えるインパクトについて議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、Grossbergの大山 聡氏である。同氏は、あらゆる機器がスマート化していく中で、車載システム用の技術として磨かれつつある仮想化技術の横展開にメリットが生まれる可能性を示唆している。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
大山 聡(おおやま さとる)
Grossberg 代表
大山 聡(おおやま さとる) 1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
【質問1】組み込みシステムの応用の中で、どのような応用から仮想化技術の利用が広がると思われますか?
【回答】 IoTを活用した産業用途
【質問2】仮想化技術の活用が進むことで、組み込みシステムでのマイコン選びの基準もしくはメモリーシステムの構成はどう変わると思われますか?
【回答】 Armアーキテクチャーのマイコンへの依存度がさらに高まる
【質問3】組み込み仮想化の活用を加速するため、さらなる進化・改善が望まれるソフトウエアの開発環境もしくはハードウエアの仕様・技術は何だと思われますか?
【回答】 AIを活用する環境を整えること