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 究極のバッテリーとして実用化が待たれる全固体電池が、2020年、いよいよ実用化に向かいそうだ。

 全固体電池の応用として、一般によく知られるのは、電気自動車のバッテリーである。ただし、大出力・大容量が大前提となるこちらの用途での実用化はまだ先。2020年に登場する全固体電池は、IoT機器やウエアラブル機器向けになりそうだ。TDK、村田製作所、FDKなどが酸化物系と呼ばれる安全性と信頼性の向上に適した技術を採用した試作品を続々と披露。にわかに応用拡大の機運が高まってきた。

 リチウムイオン2次電池の実用化以来、バッテリーの性能は徐々に向上してはいるものの、技術革新と呼べるような飛躍的進化は起こらなかった。このことが、携帯機器の進化を妨げている面があった。久々のバッテリーでの技術革新である全固体電池が、どのような新しい機器を生み出すのか注目が集まっている。そこで今回のテクノ大喜利では、全固体電池の実用化によって、携帯機器の進化にどのようなインパクトが及ぶのか議論した。

【質問1】全固体電池の活用によって、最も大きな変化を遂げると思われる携帯機器は何でしょうか?
【質問2】もしも、あなたが携帯機器の開発者ならば、全固体電池の特徴を生かして、どのような機器を開発しますか?
【質問3】携帯機器のさらなる進化に向けて、今後の全固体電池にはどのような進化・改善を期待しますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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