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 産業機器や医療機器、さらにはクルマに搭載する組み込みシステムにおいて、仮想化技術を積極的に活用する機運が高まってきた。

 仮想化技術とは、それぞれ異なる仕様のハードウエアを想定して開発されたOSやアプリケーションソフトウエアを、1台のハードウエアでほぼリアルタイムに動作させるためのソフトウエア技術のことだ。OSやアプリケーションソフトウエア側から見て、あたかも本来のハードウエアを専有して使っているかのように見せかけるのである。既に、近未来のクルマに搭載する車載システムでは、従来数多くのECUに分散していた制御処理や情報処理を、仮想化技術を使って1つの高性能コンピューターに統合する方向で開発が進められている。

 同様の動きは、産業機器や医療機器など他の組み込みシステムにも広がる可能性がある。今回のテクノ大喜利では、仮想化技術の利用が組み込みシステムの構成に与えるインパクトについて議論した。

【質問1】組み込みシステムの応用の中で、どのような応用から仮想化技術の利用が広がると思われますか?
【質問2】仮想化技術の活用が進むことで、組み込みシステムでのマイコン選びの基準もしくはメモリーシステムの構成はどう変わると思われますか?
【質問3】組み込み仮想化の活用を加速するため、さらなる進化・改善が望まれるソフトウエアの開発環境もしくはハードウエアの仕様・技術は何だと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

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