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 新型コロナショックは、リーマン・ショックを超える悪影響を世界経済に及ぼすのではという懸念が出ている。リーマン・ショックの際には、自国の高い経済成長を維持するため、中国政府が4兆元(当時のレートで約57兆円)の景気対策を打ち、これが世界経済の大幅な低落に歯止めをかけた面があると言われる。しかし、全世界があまねく渦中にあり、しかも終わりが見えにくいコロナショックでは、大規模な財政出動が行われているものの、特定の国や地域が世界経済復興のけん引役となることは期待できそうもない。

 ただし、コロナショックでは存亡の危機に立たされている業界がある一方で、需要が爆発的に伸びている業界もある。電気・電子やITを含むハイテク業界はそうした業界の1つである。テレビ会議やウェブ教育、遠隔医療など、これまで人同士が実際に相対して行っていた仕事が、急激にデジタルシフトしている。もちろんデジタル化して不便になった仕事もあるが、デジタル化で効率化が進んだ仕事はそれ以上に多いように思える。

 各回答者が属する業界・業種・立場から、新型コロナウイルスへの戦いで貢献できること、他業界に協力してほしいこと、ウィズコロナもしくはポストコロナを見据えて備えるべきことについて議論している今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は元 某ハイテクメーカーの半導体産業OB氏である。同氏は、コロナショックからの世界経済復興に際しての半導体やITなどハイテク業界の責任を語るとともに、これを契機に発展が期待される技術のテーマを具体的に挙げた。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB)
某社リサーチャー
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB) 半導体産業をはじめとする電子産業全般で豊富な知見を持つ某ハイテクメーカーのOB。某国公認会計士でもある。現在は某社でリサーチャーを務め、市場の動きをつぶさにウオッチしている。
【質問1】ご自身が属する業界・業種・立場の見地から、コロナショックへの対応で貢献できることは何だと思われますか?
【回答】 メモリーの供給
【質問2】ご自身の視座から見て、他業界の協力を仰ぎたいこと、考慮してほしいことは何ですか?
【回答】業界関係者への優先的なPCR検査実施
【質問3】コロナショックの終息を見据えて、ご自身が属する業界・業種が備えておくべきこと、覚悟しておくべきことは何だと思われますか?
【回答】さらなるハイテク業界の発展を見据えた布石を打つ