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 コロナ禍に包まれた状況下では、誰もが平等に行動の自由を奪われ、当たり前のように行っていた生活や仕事にも難儀する状態になった。小さな子どもを抱えた母親が社会参加することの難しさ、気軽に外出できない障がい者が感じる不自由を、身をもって体験できたように思える。

 その一方で、図らずも多くの人が新しい仕事の進め方として導入したテレワークに、リアルなコミュニケーションでは実現できない新たな可能性を感じた人も多いのではないか。コロナ禍の前から、テレワーク職場である傷害保険のコールセンターやパソコンのリモートサポートでは、外国人や障がいを持つ方がたくさん働いていた。相手の姿が直接見えないため、利用者を身構えさせることなく自然な対応ができるためだ。テレワークには、働く人や働き方の多様性を受け入れる一種の包容力があるように感じる。

 コロナ禍によって図らずも追い風が吹いているIT業界や電子業界が、この機に仕掛けるべきことについて議論している今回のテクノ大喜利。2番目の回答者は、元 某ハイテクメーカーの半導体産業OB氏である。同氏は、テレワークの特徴を強化する技術としてのアバター技術に注目。その発展と社会実装の推進役としての日本企業の役割の大切さを論じている。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB)
某社リサーチャー
半導体産業OB(はんどうたいさんぎょうOB) 半導体産業をはじめとする電子産業全般で豊富な知見を持つ某ハイテクメーカーのOB。某国公認会計士でもある。現在は某社でリサーチャーを務め、市場の動きをつぶさにウォッチしている。
【質問1】あなたの視座から見える、コロナ禍を機にデジタル化が急激に進むと思われる応用分野は何だと思われますか?
【回答】アバター
【質問2】あなたが属する業界・業種にある、この機に緩和しておいてほしい規制、改めてほしい商習慣などをお聞かせください。
【回答】ロボット関連の規制、在宅手続きを阻む規制
【質問3】アフターコロナの時代を見据えて、IT産業または電子産業の企業は、どのような世界の実現を目指し、いま何を仕掛けておくべきだと思われますか?
【回答】障害者、高齢者が活躍できる社会の実現を日本主導で