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 近年、目覚ましい実績を上げる半導体メーカーの多くが、米NVIDIA(エヌビディア)や米Qualcomm(クアルコム)、台湾MediaTek(メディアテック)のようなファブレスの形態を取るようになった。さらには、設計と製造の両方を行うIDMの中にも、微細化が進んだ世代のチップに関してはファウンドリーに製造を委託するファブライトと呼ばれる形態を取るところが増えてきた。では、半導体メーカーが競争力の高いビジネスを行う上で、ファウンドリーの活用は必要不可欠なのだろうか。

 最近、技術開発と事業の両面で精彩を欠くかつての半導体の盟主、米Intel(インテル)が、仮にファブレス半導体メーカーになったら、半導体業界にどのような影響が及ぶのか議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、東海東京調査センターの石野雅彦氏である。同氏は、Intelの現在のビジネスと、誰もが競争力が高いと見る台湾TSMCのビジネスを業績データから比較。Intelの現在の競争力とファブレス化によるその変化を考察した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
石野 雅彦(いしの まさひこ)
東海東京調査センター シニアアナリスト
石野 雅彦(いしの まさひこ) 山一証券経済研究所、日本興業銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、東海東京調査センターのシニアアナリストとして半導体、ディスプレー、通信などテクノロジー企業および産業を対象にした調査・分析に従事している。
【質問1】仮にIntelがファブレスになったとして、同社のビジネス競争力が今よりも強化されると思われますか?
【回答】100%のファブレス化では強化されない。一部のファブレス化であれば強化される
【質問2】Intelがファブレスになることで、得をする半導体メーカーはどこだと思われますか?
【回答】 TSMCなどファウンドリー・メーカー
【質問3】Intelがファブレス半導体メーカーになったとき、IT業界や電子業界、半導体業界にどのような影響が及ぶと思われますか?
【回答】一部の企業は事業存続の危機。別の一部の企業には恩恵。そして長期的には業界は衰弱