全2586文字
PR

 2021年1月20日、米国でバイデン新政権が誕生する。思えば4年前、世界が驚いたトランプ政権の誕生によって、世界の景色、そして電子産業を取り巻く環境は大きく変わった。グリーン関連の施策の後退、米中覇権争いの激化、自国への製造業の誘致など、多くの動きがあった。政治が、個々の産業に大きな影響を及ぼす可能性があることを思い知らされた4年間だったといえる。

 バイデン新大統領の政権下では、トランプ政権下で行われたこととは別の動きが出てくることが予想されている。例えば、グリーンニューディールは新大統領の目玉政策のひとつであり、脱退したパリ協定への復帰も有力視されている。その一方で、戦いの火蓋を切ってしまった米中覇権争いは、そう簡単には和解の方向には向かわないことだろう。いずれにせよ、ITなども含む電子産業には再び大きな影響が及び、日本にも少なからず波及効果があることだろう。

 そこで今回のテクノ大喜利では、新政権の下で、期待したいこと、懸念すること、さらには最も大きな影響を受ける業界・企業について議論した。最初の回答者は、アーサー・ディ・リトル・ジャパンの三ツ谷翔太氏である。同氏は、中国と並んで、世界の中で国家を超えるような強大な力を持ち始めた巨大プラットフォーマー、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)に対する施策に注目している。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナー
三ツ谷 翔太(みつや しょうた) 世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・ディ・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。GAFAに代表されるグローバルプラットフォーマーが独占的地位を得る時代から、自律分散型の企業モデルが息を吹き返す時代への移行を見通した、フラグメント化する世界 ーGAFAの先へーを日経BP社から出版(共著)。
【質問1】バイデン政権下で、電子産業の発展に向けて期待したいことをお聞かせください。
【回答】巨大プラットフォーマーの立ち位置の再定義
【質問2】バイデン政権下で、電子産業の企業が懸念すべきことをお聞かせください。
【回答】米中関係の行方と国際連携の行方
【質問3】米国での政権交代によって、最も大きな影響を受ける業界・企業はどこだと思われますか?
【回答】エレクトロニクス業界を含めたクリーンテックの競争激化