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 2020年10月27日、CPUとGPUのメーカーである米Advanced Micro Devices(AMD)が、大手FPGAメーカーである米Xilinx(ザイリンクス)を350億米ドルで買収することで合意したと発表した。2015年には、同じくCPUメーカーである米Intel(インテル)が、米Altera(アルテラ)を買収している。今回の買収が成立すれば、FPGAメーカーの大手2社がいずれもCPUメーカーに吸収されることになる。

 AMDがXilinxを買収する目的は、データセンター向けチップでの競争力強化にあるとされている。これまでFPGAは、AMDやIntelのCPUビジネスとは遠い、どちらかと言えばマイコンビジネスに近い組み込み市場で必要不可欠なチップだった。5G基地局には多くのFPGAが使われ、近年では産業機器やオフィス機器、家電製品などにもASIC代わりとして使われている。FPGAの大手2社ともCPUメーカーに吸収されることで、組み込み向けの製品開発や開発環境の整備がおろそかになるのではと懸念する声もある。

 今回のテクノ大喜利では、CPUメーカーの戦略の下で描かれるFPGAの未来について議論した。

【質問1】FPGAの進化や応用の拡大について、IntelやAMDなどCPUメーカーに期待したいことをお聞かせください。
【質問2】CPUメーカー主導によるFPGAの進化や応用の拡大で、懸念されることをお聞かせください。
【質問3】CPUメーカー主導によるFPGAの進化や応用の拡大で、最も大きな影響・恩恵を受けるのはどの業界のユーザーだと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「CPUメーカーが描くFPGAの未来」回答まとめ
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表1 テクノ大喜利「CPUメーカーが描くFPGAの未来」回答まとめ