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 2020年は、まさに歴史に残る特異な年だった。

 年初からのコロナ禍は、現在も沈静化していない。人同士の接触を避ける生活様式、さらにリモートでの移動しない就業スタイルなど、世界中の人々の生活、仕事、社会活動が一変している。これによって、技術に対するニーズも変容し、思わぬ向かい風を受ける企業、逆に追い風を受ける企業が生まれ、産業界にさまざまな影響をもたらしている。

 また一方で、米中覇権争いはますます激化し、産業のグローバル化の潮流が分断の方向へと逆流し始めた。これによって、多くの産業分野のバリューチェーンやサプライチェーンの姿が大きく変わりつつある。

 2021年には、環境変化に対応・適応しながら、場合によっては変化を利用しながら、多くの企業が新しいビジネスや技術開発を構想していくことになるだろう。そこで、今回のテクノ大喜利では、さまざまな視座から2021年の潮流を読む回答者の方々に、注目するトレンドについて聞いた。最初の回答者は、アーサー・ディ・リトル・ジャパンの三ツ谷翔太氏である。同氏は、コロナ禍と米中デカップリングの影響が特に大きかったデジタル化とグリーン化におけるトレンドの変化について展望し、2021年の注目点を挙げた。

(記事構成は伊藤 元昭=エンライト
三ツ谷 翔太(みつや しょうた)
アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナー
三ツ谷 翔太(みつや しょうた) 世界最初の経営戦略コンサルファームであるアーサー・ディ・リトルにて、エレクトロニクス産業を中心とした製造業に対する新規事業戦略・研究開発戦略・知財戦略の立案支援、ならびに経済産業省を中心とした官公庁に対する産業政策の立案支援に従事。GAFAに代表されるグローバルプラットフォーマーが独占的地位を得る時代から、自律分散型の企業モデルが息を吹き返す時代への移行を見通した、フラグメント化する世界 ーGAFAの先へーを日経BPから出版(共著)。
【質問1】2020年に起きた電子産業の出来事の中で、最も驚きを感じた動きをお聞かせください。
【回答】米中デカップリング:問われる、日本ハイテク産業の立ち位置
【質問2】2021年に、注目しているビジネストレンドをお聞かせください。
【回答】社会のグリーン化:エレクトロニクスへのさらなる期待と責務
【質問3】2021年に、注目している技術トレンドをお聞かせください。
【回答】社会のデジタル化:サイバー&フィジカルでのシステム連携の拡大