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 2020年半ば以降、世界の脱炭素化を目指す動きがにわかに加速してきた。これまで、脱炭素化に向けた取り組みは国や地域ごとに大きな温度差があったが、ここに来て世界中のベクトルがそろってきた感がある。加えて、単に努力目標が掲げられているだけでなく、具体的な投資計画やビジネス化の動きも活発になってきた。

 20年10月、菅義偉首相が国会の所信表明演説の中で、50年までにCO2のネット排出量をゼロ(カーボンニュートラル)にする政策目標を表明。経済産業省は21年2月22日に、脱炭素社会の実現に向けて企業の研究開発を支援する2兆円の基金の運営方針案を公表した。日本は、脱炭素化に貢献できる技術やビジネスの題材を豊富に保有するという指摘もある。しかし、世界の脱炭素化の大波に乗る産業界の具体的動きは現時点では明確には見えず、潜在能力が生かしきれていないようにも見える。

 今回のテクノ大喜利では、世界規模の脱炭素化の大波に乗るため、日本の産業界が採るべき戦略・施策について議論した。

【質問1】脱炭素化に向けて、日本政府が真っ先に巨額投資すべき分野はどこだと思われますか?
【質問2】脱炭素化に向けて、世界をリードするポジションを狙える日本発の強い技術・ビジネスは何だと思われますか?
【質問3】日本の産業界の中で、脱炭素ビジネスの強化に向けて早急に戦略変更すべきと思われる業種または企業を挙げてください。

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「加速する脱炭素化の大波に乗れ」回答まとめ
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表1 テクノ大喜利「加速する脱炭素化の大波に乗れ」回答まとめ