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 2021年初頭から顕在化している半導体不足の影響が、自動車向けだけでなく、スマートフォン向けなどあらゆる応用機器の生産を阻害するまでに広がっている。ユーザー間で、業界を超えた半導体の争奪戦が起きている状況だ。

 今回の半導体不足によって、現在の半導体サプライチェーンでは、市場環境に急激な変化が起きた際に柔軟・迅速な供給体制の対応ができないこと、特定応用分野での需給バランスの急変が他分野にも伝搬する構造があることが明白になった。あらゆる産業でデジタル化が進むいま、システム価値の源泉である半導体の調達に不安を抱える状況は、世界の経済活動自体が大きなリスクを抱えていると言い換えることができる。今回のテクノ大喜利では、市場環境の急激な変化による半導体不足に備えるための方策について議論した。

【質問1】コロナ禍が明けた後、現在の半導体不足の状態は解消すると思われますか?
【質問2】半導体不足が発生し、半導体ユーザーが苦境に陥る状況が生じた、構造的原因は何だと思われますか?
【質問3】急激な市場環境の変化に柔軟・迅速に対応できる供給体制を確立するため、半導体業界はどのような点を改善する必要があると思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「半導体不足、常態化への対処法」回答まとめ
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表1 テクノ大喜利「半導体不足、常態化への対処法」回答まとめ