全3508文字
PR

 日本の電子産業には、世界市場を一時期席巻した強い日本製品が数多くあった。テレビなど家電製品や携帯電話機、半導体、液晶パネル、太陽光パネル、バッテリーなどはその代表格だろう。ところが残念なことに、一時代を築いたものの、世界での競争力を長期にわたって維持することができなかった例が目立つように感じる。

 もちろん、日本企業の中にも長期にわたって強みを維持し続けている分野はある。チップ部品や家庭用ゲーム機、半導体製造装置などは、その代表例だ。しかし、最初からビジネスとしての芽が出なかったのならばあきらめもつくのだが、大きな存在感を示す時期がありながら衰退の憂き目に遭う分野が多いのはなぜだろうか。製造業の強みを立て直す必要性が叫ばれる今、日本企業が過去に至らなかった点を消化しておくべきではないか。今回のテクノ大喜利では、日本が長期覇権体制を維持できる分野を育成するための視点などについて議論した。

【質問1】 長期にわたってビジネスの強みを維持できない日本企業の本質的な弱みがあるとすると、何だと思われますか?
【質問2】国内外の長期覇権体制の構築に成功した企業から、学べることは何だと思われますか?
【質問3】現在、盤石の長期覇権体制を築いていると見られる企業の中で、覇権体制が崩れる可能性があると思われる例を教えて下さい。

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「日本の電子産業に潜む一発屋体質を考える」回答まとめ
[画像のクリックで拡大表示]
表1 テクノ大喜利「日本の電子産業に潜む一発屋体質を考える」回答まとめ