全3781文字
PR

 どんな大企業であっても、同じ仕事を続けて定年まで勤め上げることなど望めない時代になった。特に電子・機械産業では、一時は世界市場を席巻した企業が、5年も経てば事業からの撤退に追い込まれることさえあるほど、技術やビジネスの変化が激しい。家電、半導体、液晶、太陽電池などの分野において、日本で過去に起きたことを振り返れば、このことがリアルな体験として実感できる。

 もしも企業が、ある事業から撤退するとなれば、該当する技術や製品を開発していたエンジニアの処遇は厳しい状況になる。エンジニアの仕事は、専門性が高いがゆえに、それまで蓄積してきた知見や経験が生かせる仕事が限られる可能性が高いからだ。人材の流動性がもともと低かった日本では、企業側にもエンジニア側にも、こうした変化に対応する用意が十分できていない傾向がある。長い間、専門性を磨き続けてきたシニア人材であるほど、企業にとって効果的、個人にとって幸せな転身がなかなか難しい。今回のテクノ大喜利では、電子産業の技術畑のシニア人材にフォーカスして、時代が求めるシニア人材の活用法について議論した。

【質問1】いま、電子産業出身のシニア人材の活躍に対する期待が、特に高まっている産業・業種はどこだと思われますか?
【質問2】新しいビジネスや商材を創出する際に、若い人材ではなく、シニア人材だからこそ貢献できることは何だと思われますか?
【質問3】若い人材とシニア人材が良好な共創関係を築くため、これからの日本の企業では、どのような仕組みを用意すべきだと思われますか?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「令和の“金の卵”、シニア人材の時価」回答まとめ
[画像のクリックで拡大表示]
表1 テクノ大喜利「令和の“金の卵”、シニア人材の時価」回答まとめ