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 ロシアのウクライナ侵攻によって、ウクライナの国民はもとより、世界中の多くの企業が大なり小なりの影響を受けている。戦況は日々刻々と変化している状態であるが、世界の経済や産業界に長期にわたる爪痕を残す領域が出てくる情勢だ。

 電子産業やIT産業の企業の中にも、市場やサプライチェーンの見直しを迫られるところが出てくることだろう。また、世界のエネルギー供給地であるロシアが世界から孤立することで、エネルギー産業のかたちが一変する可能性や、脱炭素化の潮流が変化する可能性もある。そこで、今回のテクノ大喜利では、ウクライナ危機が電子産業やIT産業に及ぼす影響を議論した。

【質問1】ウクライナ危機によって、大きな影響を受ける可能性がある産業分野は?
【質問2】電子産業やIT産業に関連した技術や市場のトレンド、政策の中で、ウクライナ危機によって大きく変化する可能性があるのは?
【質問3】ウクライナ危機によって、電子産業やIT産業に生じる懸念と、各企業が取り組むべきその対策の指針は?

 3つの質問に対するそれぞれの識者による回答要旨は、以下の表の通りだ。

表1 テクノ大喜利「ウクライナ危機が変える電子産業のかたち」回答まとめ
表1 テクノ大喜利「ウクライナ危機が変える電子産業のかたち」回答まとめ
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