PR
全3007文字

 WSTS(世界半導体市場統計)は、2019年12月3日に世界半導体市場の予測を発表した。2019年の金額ベースの成長率が前年比12.8%減、2020年が同5.9%増とのことである。2019年の見通しについて異存はないが、2020年の予測はとても同意できる数字ではない。2020年はもっと大きな成長が期待できると筆者は考えている。

図●世界半導体市場予測
図●世界半導体市場予測
(出所:WSTS)
[画像のクリックで拡大表示]

ディスクリートはパワー半導体次第

 WSTSの予測と筆者の考えを品種ごとに解説していく。まずディスクリートは、2019年が前年比0.6%減、2020年が同3.8%増となっており、これは無難な予測だろう。2017年と2018年に2ケタ成長が続いたのは、自動車の電動化がパワー半導体の需要を押し上げたことが大きな要因だった。しかし2019年は自動車の出荷台数が伸び悩んだためか、若干前年割れしそうな見通しである。2020年に1ケタ成長の予測をしたのは「2019年よりは自動車業界も元気になるだろう」と期待をこめた結果のようにも見える。

光半導体はイメージセンサーがけん引

 光半導体は2019年が前年比7.9%増、2020年が同12.5%増となっている。イメージセンサーの市場拡大が成長の大きな要因となっており、光半導体市場の過半を占める。スマートフォンへのイメージセンサーの搭載数量が増えている限りは、市場は拡大を続けるだろう。イメージセンサーだけを見る限り、前年比30%を超える成長を記録しているので、12.5%増という予測すら保守的に感じられる。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
有料会員と登録会員の違い