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 スマートフォンの年間の総生産・出荷台数は、2017年・2018年が共に15億2000万台で前年比横ばいとみているが、2019年は5%程度の減少(14億4000万台)と予想する。背景として、需要面では、(1)中国市場の減速(買い替え期間の長期化)、(2)中国以外の新興国の伸び悩み(米ドルに対する通貨安や、主要ブランドが超ローエンド機種の投入に消極的)がある。供給面(の需要面への影響)では、主要ブランドが数量よりも1台当たりの利益を重視する価格戦略を採っていること(iPhoneがその好例)が挙げられる。

 つまり、伸び代のある新興国で需要が伸びず、買い替え主体の先進国と中国において、その期間が長期化していることが背景である。足元では、輸出増と国内でのシェア上昇で大幅増産を続けてきた中国の華為技術(ファーウェイ、Huawei Technologies)や中国の小米(シャオミ、Xiaomi)ですら、今年の第4四半期の生産見通しは従来想定を下回り、年間ではファーウェイが1億9500万台(前年比+24%)、シャオミが1億2700万台(同+33%)と、8月時点見通しや業界コンセンサス(それぞれ2億個超、1億3000万個超)を下回るとみている。

 米アップル(Apple)も、iPhone XR(液晶機種)の生産遅れや、XS、XS Max(OLED機種)の高い価格設定もあり、今年の生産数量は2億2500万台と前年比微増にとどまるとみている。