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 2020年8月28日に、シャープとジャパンディスプレイ(JDI)は、JDIの白山工場(D3)の譲渡について開示した。主な内容は、以下の通り。

(1)白山工場のうち土地建物をシャープへ、装置のうち2020年3月末に売却したもの以外を同一顧客(米アップルと推定)へ売却。

(2)譲渡価額はシャープへの土地建物などが3億9000万米ドル(JDI側の簿価は500億円)、アップル(推定)への生産設備が8500万米ドル(同簿価は0.8億円)。

(3)生産設備は2020年3月末の開示分と合わせると譲渡価額は計2億8500万米ドル(同簿価は2.3億円)。

(4)物件引き渡しはいずれも2020年9~10月を予定。

(5)業績影響はシャープ側に軽微、JDIは2020年度第2四半期以降に特別損失が最大33億円(再立ち上げコスト)、特別利益が211億円、前受け金にかかる為替差益が57億円を計上予定。

(6)JDIはモバイル部門の分社化を取りやめ。

 アップルがJDIとシャープの両社をサポートする形になっており、両社にポジティブとみる。背景としては、アップルがJDIからの前払い金回収と、今後の「iPhone」(液晶ディスプレー機種)のためにD3再稼働が必要だが、JDIにその余力がない。そのためシャープに助けを求めたとみられる。

iPhoneのディスプレーのロードマップ
iPhoneのディスプレーのロードマップ
(出所:みずほ証券エクイティ調査部作成)
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