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 みずほ証券は米Apple(アップル)のスマートフォン「iPhone」について、2021年の生産台数予想を2021年7月上旬に見直した。3月下旬に2億3800万台(前年比8%増)と予想したが、2億4300万台(同10%増)に引き上げた。

図 iPhone生産台数予想。 実績はみずほ証券エクイティ調査部推計値。FYは3月期
図 iPhone生産台数予想。 実績はみずほ証券エクイティ調査部推計値。FYは3月期
(出所: みずほ証券エクイティ調査部作成)
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 予想を引き上げたのは、新機種「iPhone 13」の量産開始が2019年以前と同様に8月中になりそうなことが背景にある。新型コロナウイルス感染症の影響で半導体などの供給にリスクがあるため、アップルは新機種の増産を積極的に進めてサプライチェーンへの浸透を急ぐつもりだろう。

 2021年下期はアップルにとって、業界での地位向上の好機になる。高機能スマホ市場で競合関係にある中国・華為技術(ファーウェイ)は、米国の制裁で旗艦機種を1年近く投入できていない。韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は、インド工場やベトナム工場の操業低下、米テキサス州オースティン工場の操業停止などの影響もあり厳しい状況にある。

 四半期ごとの生産見通しは、2021年第2四半期が4300万台(前年同期比3%減、前四半期比23%減)と予想した。「iPhone 12」系列は好調だが、「iPhone 11」「iPhone XR」はドライバーICの供給不足などで下方修正した。

 2021年第3四半期は新機種iPhone 13の寄与が始まり5700万台(前年同期比25%増、前四半期比34%増)に、第4四半期は大幅増産で8800万台(前年同期比6%減、前四半期比54%増)になると予想する。年内は「計画通り、作れるだけ作る」可能性が高い。iPhone 13の発表は2021年9月中旬で、価格はiPhone 12と同水準、発売は9月下旬を想定している。