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 2020年初頭からの新型コロナウイルスの感染拡大後、テレビやパソコン、白物家電、電子楽器などのエレクトロニクス製品の販売が好調だった。逆にスマートフォンやカメラなどはマイナスの影響を受けている。2022年に向けて、これらの製品需要はどうなるのか――。

 製品分野や地域によって、今後の傾向が異なってくると分析している。2022年に向けて厳しいのがテレビや白物家電、パソコン関連だ。逆に回復局面に入りそうなのがゲームや時計、スマートフォンだろう。好悪材料が交錯するのがデジタルカメラと楽器類になるとみている。

 図 主要完成品の見通し(出所:みずほ証券エクイティ調査部作成)
図 主要完成品の見通し(出所:みずほ証券エクイティ調査部作成)
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需要のダウンサイドに留意すべき製品

 薄型テレビは、パネル価格の高騰で小売価格が上昇しているものの、中国などの落ち込みを米国の巣ごもり需要がカバーし好調を維持してきた。しかし米国では50型以下のサイズで需要に陰りが出ており、東南アジアでは新型コロナの影響で需要が弱くなっている。

 大型パネルは2021年7月から供給過剰に転じており、パネル価格は下落基調が続くだろう。テレビ需要を喚起するには、パネル価格が半値程度になる必要があり、時期としては早くて2022年第1~第2四半期になりそうだ。小売価格への反映には一定の時間を要するため、需要が戻るタイミングは2022年下期になるとみている。

 白物家電は、巣ごもり需要や住宅投資、衛生志向などを背景に、空気清浄機や調理家電、冷蔵庫、洗濯機など、多くの製品が米国や欧州、日本などで好調だった。白物家電は製品分野が多岐にわたる。買い替え期間が長い大型製品はしばらく好調維持の可能性がある一方、空気清浄機や調理関連などはピークアウトするだろう。

 パソコンは巣ごもり需要やテレワーク需要、教育需要などに支えられ、ノートパソコンやタブレット端末が好調に推移している。ノートパソコンは2020年に前年比32%増だったが、2021年も同17%増と予想する。タブレット端末も2020年の前年比12%増から、2021年も同13%増と2年連続で2桁成長が続きそうである。ただし、いずれも伸び率はピークアウトしており、2022年は横ばい程度が想定される。