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 前回お話しした通り、リノベーションまちづくりの成功事例をつくるために、私は公園や図書館といった公共不動産の有効活用に目をつけた。都市公園法の改正など、民間の力を使って公共施設の隠れた魅力を引き出すための素地は整いつつあった。

 問題は、実際にどうやって行政を動かすかである。地方議会で何かを具体的に動かそうと思った時に有効な手段は、やはり本会議で市長から答弁を引き出すことだ。特に私のように、無所属からみんなの党、維新の党と、横浜市議会においては第4勢力、つまり数の力を持たない政党にいた者にとっては、水面下で議論して進める手法は取りようもなかった。

 ところが、これが一筋縄ではいかない。政策に有利な見解を市長に語ってもらうまでには、乗り越えるべきハードルがいくつもあるからだ。あまり知られていない地方議会の仕組みを簡単に説明すると、市長が本会議で読み上げる答弁ペーパーを作成するのは、市の課長クラスだ。議員が日常、政策的な意見交換、情報交換をする相手も課長だった。したがって、本会議の前に、まずは課長にこちらのアイデアを伝え、理解してもらい、共感してもらえるかが極めて重要になる。