彼からは多くのことを学んでいます。その1つが、働き方。彼は、仕事よりも命を大事にします。身体のことがあって無理ができないので、少し熱が出たら会社を休みます。私は、会計士時代は多少無理しても現場に出るのが当たり前だったので、そんな彼の働き方には相当驚きました。仕事より命が大事というのは言葉としては分かっていたつもりですが、実際にそういう働き方をしている人を目の当たりにして、「そうか、命の方が大事だよな」と改めて感じました。

 それに彼は、ちょっとしたことでは落ち込まない。過去に死にそうな経験をしているので、生きているだけで幸せだし、そのことに感謝しているんです。私が仕事でどんなミスをしても、生きているか死んでいるかで考えてみると、どうってことないわけです。こういう人が毎日家にいると、「落ち込んでいても仕方ないな」と思えます。

中島さんの“元気の源”を教えてください。

 夫の手料理ですね。うちでは、料理は、定時で帰宅する夫の担当です。結婚当初は私が作っていたのですが、帰宅は彼の方が早いのに私が作るのってナンセンスですよね。早く帰る方がご飯を作る方がいい、という当たり前のことに気づいて役割分担を変えたら、うまくいっています。

夫が手作りする家庭料理が元気の源
夫が手作りする家庭料理が元気の源
(出所:中島 花絵氏、以下同じ)
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 夫は、野菜が高かったから今日はもやし炒め、とか、冷蔵庫の中にあるものでなんとかするとか、そういう本当の家庭料理を作ってくれます。特に好きなのは、圧力鍋を使った大根と鶏肉の煮物です。

大根と鶏肉の煮物
大根と鶏肉の煮物
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 2人で行くはしご酒も好きです。量をたくさん飲むわけではないのですが、夫と一緒だと、必ず2軒、3軒を前提に行きます。2人でスペインに旅行にいったとき、バルの文化がとても気に入って。それを追い求めて日本でもはしご酒を始めました。

 はしご酒には、ちょっとした旅行感があります。場所を変えることでシーンが変わって、それぞれの立ち位置も変わって、会話も変わって。結果として思い出に残りやすい。料理を一品頼んでおいしくなかったらすぐお店を出ちゃうんですけど、それはそれで楽しい。「今日のお店の中ではあそこが一番良かったね」みたいな会話をするのが好きです。