PiServerにクライアントを登録
PiServerは標準で導入済みです。ただし2018年3月14日時点では、デジタル証明書の設定に失敗します。次のコマンドを実行し、日付をエラーの出ない日時に戻してから設定作業に移ります。
$ sudo killall ntpd
$ sudo date --set='2018-01-01'
一時的に時刻同期サーバーを無効にしていますが、再起動すれば元に戻ります。
バグへの対処を済ませてから、画面左上にある「Menu」ボタンを押して「Preferences」-「PiServer」を起動してください。PiServerの初期設定ウィザードを画面の案内に従って進めます。
ここで「Add clients」のステップに進む前に、先ほど設定したラズパイをネットワークに接続してmicroSDを外した状態で起動します。しばらくすると、PiServerのウィザード画面にラズパイのMACアドレス(イーサネットのアドレス)が表示されます。
あとはウィザードを進め、シンクライアントのユーザーになるユーザー名とパスワードを登録していきます。標準では5人分を記述できます。ここで作成したユーザーごとにホームディレクトリーが割り当てられ、シンクライアントのユーザー用ストレージとして機能します。
最後に、ラズパイにネットワーク経由で配布するOSイメージを用意します。標準では、GUI付きのRaspbianとCUIが標準のRaspbian Liteを指定できます。ラズパイのOSイメージの仕様に準拠したものであれば、任意の指定も可能です。ここではRaspbianを指定しました。
OSイメージの配置が終われば準備完了です。PiServerの管理画面が表示され、先ほど登録したラズパイが指定したOSで起動するようになります。