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ドリーム・アーツは、グループウエア「INSUITE」などの業務用ソフトウエアを自社で開発する企業。従来からの開発拠点「広島ラボ」を拡大して、広島市内のビルに第2本社を開設した。今後は国内最先端の研究機関・ソフトウエア工場として、機能や人材を拡充していく計画だ。

オフィスの入口では、木材でできた落ち着いた雰囲気のロゴとINSUITEのマスコット「POPY」のぬいぐるみが出迎えてくれる。
オフィスの入口では、木材でできた落ち着いた雰囲気のロゴとINSUITEのマスコット「POPY」のぬいぐるみが出迎えてくれる。
(写真撮影:橋本 真宏、以下同じ)
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 ドリーム・アーツは2016年12月、広島に第2本社を開設した。目的の一つは、首都圏では年々困難になっている、IT人材を採用すること。U・I・Jターン希望者の受け皿になることも、狙いの1つのようだ。

 オフィスは「おりづるタワー」という名称のビルの6階にあり、窓からベランダに出ると、平和記念公園の緑と世界遺産の原爆ドームが目の前に見える。面積は707平方メートルあり、人数が少ないこともあって広々としている。以前のオフィスは、4分の1程度の広さだったという。

 社員は、東京、沖縄、中国・大連などにあるグループ全体で約280人で、広島には24人が在籍している。採用活動は、東京本社主導で実施しており、配属や勤務地は社員の希望を考慮したうえで適材適所で決定する。

オフィスからベランダに出ると平和公園と原爆ドームが目に入る。
オフィスからベランダに出ると平和公園と原爆ドームが目に入る。
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 ドリーム・アーツの事業は、自社独自製品の開発・提供が中心ということもあって、優秀なエンジニアの採用意欲は高い。同社の吉村厚司上席理事・広島拠点統括、新規事業・パートナー戦略担当は、「人数の目標はないが、優秀なエンジニアが50人くらい集まってくれば、相当いろいろなことができる。ここで働く社員を50人以上100人に近いレベルに何とか持っていって、強力なITサービスを広島から提供したい」と抱負を語る。