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Q.IT部門で人事給与パッケージの導入を手掛けています。パッケージ選定を進めていましたが、人事総務部門が求める「e-Gov(電子申請)」機能を持つ製品がなかなか見当たりません。パッケージ導入や人事総務部門の運用などで、e-Govは本当に必要なのでしょうか。

 筆者は5年ほど前から講演や企業研修などで、社会保険の手続きではe-Govが主流となり、パッケージの機能強化が進んで今以上に人事総務業務が効率化すると言ってきました。

 現時点では予想していたほど普及していないようですが、確実にその方向に向かっています。人事総務部門向けの人事給与パッケージの展示会でも予兆が見られます。

 2017年は、展示会などでe-Gov連携をアピールするパッケージブースを多く見かけました。ただし機能的には道半ばという感じがします。現実的に開発途中、もしくは一部機能の対応で出展していることが画面を見て分かりました。2018年は一般企業向けにe-Gov機能が充実してくるでしょう。

e-govとは何か?

 では、そもそもe-Govとは何でしょうか?筆者の事務所では、顧客の社会保険手続きの代行でe-Govを使用しています。顧客側のシステムと人事採用データ、給与データを連携することで人事総務業務を運用しています。

 例えば人事総務業務では、年金事務所で健康保険や厚生年金保険の加入手続きを行います。また、ハローワークで雇用保険の加入手続きをしなければなりません。

 窓口が混んでいると時間がかかります。これがe-Govなら、24時間いつでも手続きできます。筆者の事務所では関東と関西に顧客がありますが、場所に関係なく申請できるので重宝しています。