PR

Q.小規模のソフト会社の社員です。大企業のIT部門で派遣SEとして働いています。大企業の正社員は勤務中に健康診断を受診していますが、当社はプライベートタイムに受診させられます。賃金格差は納得していますが、ここまで格差があるとショックです。うちの会社はブラックではないのでしょうか。

 健康診断には定期健康診断と特殊健康診断があります。また、海外派遣労働者の健康診断として、海外に6カ月以上派遣する際、または帰国後国内業務に就く際に健康診断を受ける必要があります。質問者の場合は、このうち定期健康診断のことだと思います。

 定期健康診断は全員、特殊健康診断は有害業務などに就く場合に受診します。どちらも会社は受診させる義務があります。法令で決まっているので、社員も受診が必要なことは理解しているでしょう。

 ただし、定期健康診断に関しては就業時間中に実施する義務までは会社に求めていません。就業時間中の受診が義務ではないので、それ以外の時間帯に受診しても残業手当は発生しません。よって、質問者の会社はブラックではありません。

 それでも多くの会社が就業時間中に受診できる中で、中小ソフト会社の派遣SEだからといってプライベートタイムに受診すれば、当然不公平感を持つでしょう。一度会社に対して、就業時間内に受診できないかを打診してもよいと思います。

 一方、特殊健康診断は就業時間中に行うのが義務となります。製造業の工場などで有害業務(高熱や低温、放射能など身体への影響が伴う環境での業務)に就く社員は、定期健康診断とは別に特殊健康診断を実施しなければなりません。もし時間外や休日などに実施すれば、その時間分の賃金が支払われます。