Q.メーカーに勤務する社内SEです。先日、詳細設計書の作成が遅れ、ノー残業デーも厳格なので自宅で作業しました。ところが月末の勤務申告で上司に報告すると却下。理由は自宅での持ち帰り作業は残業ではないとのことでした。本当に仕事をしていたのにとても不満です。
自宅で自主的に仕事を行うことはよくあるかもしれません。仕事のことが気になり、普段からメールをチェックしている社員も多いのではないでしょうか。
最近は働き方改革の流行で、例えば「1カ月の残業は30時間以内だ!」「毎週水曜日はノー残業デーだ!」と徹底している会社も見受けられます。しかし、必要な残業は認めなければなりません。
自宅でも指示があれば残業
上司から「続きは自宅に持ち帰ってやっておいて」などの指示があれば、当然ながら残業になります。例えば大規模プロジェクトで常駐先の顧客から22時に退館させられるので、引き続き自宅での作業指示があった場合などです。
指示には黙認も含みます。上司が自宅残業を把握していて進捗確認を行っているような場合は、残業指示があったのと同様です。上司が自宅での残業を知っていて黙認している、これは承認していると考えられるからです。
質問者のケースでは、上司からの指示があった場合なら残業だと言い切れます。しかし、明確な指示や承認が無く、自主的に作業をこなしたのかもしれません。今後は、後々に不満とならないように、持ち帰って仕事をしてよいかどうかを上司に確認したほうがよいでしょう。