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Q.東京のIT企業に勤務しています。2019年9月上旬の台風15号の際には上長に指示されて有給休暇を取りました。ところが後で聞くと、テレワークや欠勤、遅刻しても出勤扱いになるなど、社員によって勤務の扱いがバラバラでとても不公平に感じました。実際はどんな扱いがベストなのでしょうか。

 台風15号の際には関東の企業から同様の問い合わせがいくつもありました。ご指摘のように台風などによる勤務の扱いは部門任せにするのではなく、全社ルールを決めるべきです。

不公平感が生まれる「部門長判断」

 企業の大小にかかわらず「部門長判断」で勤務の扱いが異なることが往々にしてあります。例えば優しい部門長は「外出扱いにしておいて」「タイムカードは打刻しなくていいよ」などと勤務の扱いが甘くなる傾向があります。一方で厳格な部門長は、遅刻や早退、有給休暇で処理するよう指示したりします。

 昔と違って今はこうした情報がすぐに社内に広がります。不公平があれば社員も過敏に反応します。部門判断による場当たり的な判断はやめたほうがよいでしょう。

 もっとも、緊急を要し復旧期間も長い大災害については都度判断しなければなりません。ルールにこだわらず、状況を鑑みて臨機応変に対処する必要があります。

 それでも出勤扱いの有無については全社的に明確にしておくべきです。緊急時を除いて現場で個別に判断するものではないことを理解しなければなりません。

 最近は台風などによる電車の運行休止予定を鉄道会社が事前に知らせてくれるようになりました。こうした情報を利用して会社が事前に勤務の扱いを社員に通知できます。そうすれば部門長による個別判断もなくなり、質問のようなトラブルも避けられると思います。