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Q.ある不始末で懲戒処分になり降格しました。それは受け入れているのですが、降格後も仕事内容は全く同じです。プロジェクト内の職責や立ち位置も変わりません。給与だけが減額となっている状況で他は変わらないのです。さすがにおかしいと思うのですが、いかがでしょうか。

 社員の職位、資格等級に呼応した役割や職務内容が明確になっていない会社では質問のようなケースが起こります。昇格や降格によって役割は当然、変わります。降格したのに仕事内容が同じというのはいただけません。

 昇格したときに、グループ内の立ち位置や仕事内容は以前と変わらないという経験はないでしょうか。質問者の場合、それが降格で起こっていることになります。昇格の場合は給与がアップしているのでトラブルになるケースは少ないです。しかし、降格の場合は給与がダウンした状態が続くので不満が募るのも理解できます。

懲戒処分で降格は可能なのか

 会社は懲戒処分で社員を降格させられるのでしょうか。就業規則には懲戒処分の種類や内容が書いてあります。確認してみてください。ここに降格が定義されていることで可能となります。

 ただし、職位や役割が明確になっている人事制度がない会社ではトラブルになる可能性があります。質問のケースでは、降格後の仕事内容が変わっていません。実態として職責や役割は変えずに賃金カットしたということになるからです。

 懲戒処分には、一般的に軽いほうから戒告や譴責(けんせき、口頭注意や始末書提出)・減給・出勤停止・諭旨解雇・懲戒解雇があります。会社によっては、減給や出勤停止より重い処罰として降格を設けている場合もあります。筆者の経験では降格を懲戒処分として規定し実際に行っている会社は少ないと思います。

 減給よりも降格のほうが重い処分になります。降格処分では再昇格するまで給与は元に戻りません。減給処分のほうは、給与が減るのは通常は当月限りで翌月には元に戻ります。