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Q. うつ病で休職しています。休職中は給与がないので、残っている有給休暇を取得し生活費に充てようと思いました。ところが、上司に有給休暇の申請をしたところ、休職中の取得はできないと回答がありました。有給休暇は自由に使えないのでしょうか。

 結論は、上司が正しいです。会社の判断を上司が伝えたのかもしれません。法令的な判断に基づいての回答かどうかは不明ですが、休職中の有給休暇は取得できません。

 有給休暇は労働する義務がある日に取得できます。休日(日曜日や祝日)に取得することはできません。勤務日が平日の会社では、月曜日から金曜日までが取得対象の日になるわけです。

 時々、「給与を増やしたいので休日に有給休暇を取得できますか?」という質問を受けることがあります。有給休暇が余っている社員は、休日に有給休暇を取得して手取り額を増やしたいと思いつくのかもしれません。残念ながら無理ですと回答します。

休職に入る前に有給休暇を取るべきだった

 風邪やけがなど病気で会社を休むときに有給休暇を取ります。誰もが経験しているでしょう。数日の休みではなく、うつ病などで治療が長期になる場合には、会社に診断書を提出して休職制度を利用する場合があります。休職制度のない会社もありますので確認が必要です。

 休職中は労働が免除され、休日と同様となります。労働日ではありません。よって、休職中の社員が有給休暇を申請しても認められないことになります。

 質問者のケースでは、有給休暇を消化してから休職に入ればよかったのです。会社や上司は質問者に、残っている有給休暇の消化についてアドバイスすればよかったのかもしれません。

 他にも産前産後の期間に有給休暇が取得できるかと質問されることがあります。産前産後の期間とは、産前6週間と産後8週間を指します。産前と産後で考え方が異なります。

 産前については本人の希望があれば労働することが可能です。よって労働日に該当しますので有給休暇が取得できます。しかし、産後は本人の意思に関係なく労働そのものが禁止されています。つまり有給休暇の取得は不可ということになります。