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Q.SE(システムエンジニア)として勤務しています。上腕の肩口近くにあるタトゥーのことで会社から叱られました。袖が短いシャツのときに顧客先で見えてしまったようです。日がたつにつれ、腹が立ってきました。そもそもプライベートのことで叱られるのはおかしいです。

 プライベートでは法令に触れない限り何をするのも自由です。ただし、就業中は異なります。会社のルールに従う必要があります。例えば、ユニホーム着用のルールがあれば従わなければなりません。

 服務規律などが身だしなみについて言及していると思います。タトゥーは顧客や同僚から嫌がられることがあり、業務に支障が出るかもしれません。顧客先では特に気遣いが必要です。質問者のタトゥーは、同僚たちは気づいていたのではありませんか。現実的な解として勤務中は長袖のシャツを着ておきましょう。

採用時にルールを明確に

 就業規則の見直しをする研修で講師をしていた折に、具体的に入れ墨禁止と明示している会社がありました。明確な記述をしていると感心した記憶があります。

 タトゥーと入れ墨は、皮膚に入る針の深さで違いがあるようです。ここではタトゥーという言葉を使います。

 会社はタトゥーが禁止なら、採用のときに候補者に明示しておきましょう。採用後についても同様です。「当社にふさわしい身だしなみをすること」というような抽象的な表現で、服装や髪の色、ピアスなどをひとくくりにして指導する上司がいます。ルールは具体的に書いておくべきです。身だしなみだけでは人によって捉え方が違うので、見解の相違によるトラブルに発展しかねません。

 採用において、どういった人物を選考するのかは会社の自由です。しかし、いったん雇用してから後付けの理由で懲戒処分にすることはできません。事前に禁止項目は周知しておくべきです。