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Q. IT企業勤務のSEです。先日、徹夜で勤務しました。月末の勤怠集計を見ると、残業時間帯の休憩が多いことに気づきました。残業代カットだとしか思えません。定時間内についても昼休みの60分以外に小休憩2回で20分あります。小休憩は要らないので20分早く帰りたいです。

 IT企業における定時間内の休憩は昼食時の60分のみが多いかと思います。質問のケースのように、定時後を含め休憩時間が多すぎると「残業手当がカットされている」と不満を持つ社員が出てきます。早く帰りたい社員は、休憩中でも仕事をするからです。

休憩時間は業種による配慮が必要

 ITエンジニアはデスクワークです。コーヒーやお茶を飲みながら、あるいはお菓子を食べながらの仕事が可能です。雑談が許される雰囲気の職場もあるでしょう。雑談でビジネスのアイデアが浮かぶこともあります。仕事中のたばこ休憩を含めて、休憩しやすい業界かもしれません。

 なお、個人的に取るたばこ休憩や雑談に夢中になっている時間も、労働時間に該当します。休憩は、職場として一斉に付与した時間でなければならないからです。最近はビル内禁煙が多く、喫煙所までの往復で離席時間が長くなり、たばこ休憩に関して問題が生じている会社があります。そういった会社では、就業時間中のたばこ休憩が禁止となるかもしれません。

 一方で、接客業や工場現場では自分勝手に休憩を取ることはできません。会社は、業種によって適度な休憩時間を社員に与える必要があります。

残業中の休憩が多いとやる気をなくす

 質問者の会社が残業中にどれだけの休憩があるのか不明ですが、必要以上に多い会社があります。徹夜で仕事したのに、自分が考えていた残業時間に満たないと思うときは休憩時間を確認してください。例えば、残業スタートから翌朝までの休憩時間の合計が3時間あったとしましょう。その3時間は労働時間から控除されます。

 徹夜で作業することは少ないはずなので、夜中から翌朝までの休憩時間を知らないという社員は意外に多いのです。休憩が多すぎると、社員のやる気に影響します。

 労働基準法では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも60分の休憩時間を労働時間中に与えなければならないと定めています。

 昼休みを60分とすることで、他に休憩は要らないと考えることができます。現実的には、残業する社員について、健康配慮面から適度な休憩時間を設ける必要があります。