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Q. メーカー系IT企業のSEです。最近は長時間残業が続いていました。会社で実施される健康診断の結果が悪く、再検査するよう通知がありました。この再検査に関わる費用は会社負担で、受診日も勤務扱いが当然だと思います。いかがでしょうか。

 IT企業に勤めるSEやプログラマーには残業している人が多いです。筆者の顧客には多様な業種がありますが、中でもIT企業は残業が多いです。なので、疲れが取れにくい業種なのかもしれません。ご自身の健康に関わることです。体を壊すと元も子もありません。定期健康診断で再検査を要するという通知を受けているのなら、費用に関係なく、積極的に受診するほうがよいでしょう。

健康診断は就業時間中に行う必要があるのか

 会社が実施する健康診断には、定期健康診断と特殊健康診断があります。定期健康診断は全員、特殊健康診断は有害業務などに就く社員が受診します。会社には健康診断を受診させる義務があり、社員も嫌がらずに受けなければなりません。

 その健康診断の費用はどうなるのでしょうか。会社は、業務中に実施すべきでしょうか。

 受診費用は会社負担になります。ただし、定期健康診断を就業時間中に実施する義務まではありません。プライベートタイムに受診してもらってもよいのです。一方、特殊健康診断は業務内容に起因するものであり、就業時間中に受診させる必要があります。

 よって、定期健康診断の受診時間については賃金を支払う義務まではなく、一方で特殊健康診断は義務ありなのです。現実的には、定期健康診断も就業時間中に行っている会社がほとんどであり、この間の賃金を保証していることになります。

 再検査に関して、会社に義務はあるのでしょうか。会社の義務は、社員に健康診断を受診させるまでです。再検査については社員自身が受診するか否かを決めることになります。通常は、健康面での不安から自ら再検査を受けるでしょう。

 では、再検査にかかる費用を会社が負担してくれるのでしょうか?