Q.中規模のソフトウエア会社に勤めるプログラマーです。部長や課長の退社後に、お菓子を食べながら雑談しているメンバーがいます。気になり製造に集中できません。1時間ぐらい雑談に興じることもあり、それが残業になっていて理不尽です。ストレスを感じており会社に報告したいのですが、告げ口のようで悩みます。
生活残業で居残っている社員に対して不満だという経験はないでしょうか。質問者は、そうした同僚の会話や笑い声に腹を立てているようです。それが残業扱いになっていることから、不公平感も覚えているようです。
少々の雑談はよいと思いますが、度を越しているのでしょう。仕事中の社員には迷惑です。質問者にとっては所属グループの違い、あるいは先輩・後輩の関係などで注意しにくいと思います。上司には職場を働きやすい環境にする役目があります。プロジェクト管理という観点からメンバーの作業量をしっかり把握することで、残業の必要性はある程度分かるのではないでしょうか。きちんと対処してほしいものです。
業務終了後の雑談でも残業になる
仕事が終わっても会社に居残っている社員がいます。質問のケースでは、雑談して他のメンバーに迷惑をかけています。それでも残業になっているので、真面目な社員からするとさらに腹立たしく思うのは当然です。
他にも飲み会やデート、友人との待ち合わせまでの時間調整、私的な勉強時間、ゲームやSNSに興じている時間、趣味でWebサイトを見ている時間などがあります。
これらの時間も、会社が黙認、放置している状態では残業になってしまいます。仕事をせずに社員が遊んでいたとしても、管理していなければ後々、残業ではないと会社は立証できないからです。数日たてばもう分からなくなるでしょう。管理できていないので残業時間になるのです。
社内に在席している間は、時間管理の責任は会社にあります。放置状態の在席時間も含めて、すべて労働時間だと考えてください。社外より社内にいるときのほうが、残業として認められる労務環境にあるのです。そのため会社としては、社員に対して業務終了後にすぐ退社してもらう、残業時の申請や承認ルールを作って運用するなどの対処法があります。
「遊び時間」を申告してもらい意識改善を
残業は上司の指示や承認がある場合に行うといった運用が必要です。しかしルールがあっても、実態は社員任せになっている会社が意外と多いです。
質問のケースへの対策は、会社側にあります。会社が本気で残業時間の管理に乗り出したと思えるような運用を始めることです。
まずは、業務終了後は一定時間内(例、15分や30分)に退社してもらうこと。その時間が経過したら、なぜ帰れなかったのかを管理することです。
具体的には、業務終了時刻と、実際の退社時刻に差がある場合に理由を書いてもらいます。それを面倒と思うのか、不思議と早く帰るようになります。筆者の顧客では、業務終了後30分以内の退社ルールが多いです。実情に応じて決めればよいでしょう。