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Q.新入社員のプログラマーです。時々、テレワークで勤務しています。出社時に上司から「家でちゃんと仕事しているか、昨日は何をしていたか」と聞かれました。実は、ゲームをしたり、近所に外出したりした時間があります。チャットや電話にすぐ反応しませんでした。さぼっていると疑われているようです。監視されているようで嫌な気分になりました。

 会社勤務中で絶え間なく緊張感を持って労働し続けている社員は、ほぼいないと思います。デスクワークのSEやプログラマーの現場では、手をとめて雑談したりおやつを食べたりする時間があります。

 テレワークのときも同様に、息抜きは必要です。コーヒーブレイクや炊事、洗濯ぐらいは大目にみてもよいと思います。でも、外出はいただけません。外出は昼休みにして、必要最低限にとどめるべきでしょう。ゲームは集中してしまうので、やめるべきです。

 すでに質問者は、さぼり癖のある新入社員だと目を付けられているのではないでしょうか。後述しますが、社内の監視システムをなめてはいけません。

さぼっているのが会社は分かる

 大企業では、ログを管理している割合が高いと思います。パソコンのログインやログアウト、ファイルのアクセスやダウンロード、メールの送受信、ネット閲覧や操作ログなどです。

 操作ログでは、どのような作業をしていたかも分かります。例えば、WordやExcelで作業していた、その使用ソフトごとの作業時間まで分かります。単純に画面を立ち上げていただけでは作業していたとはなりません。

 キーボードやマウスを使っていない、パソコンを操作していない時間が続くと離席していると判断できます。社内サーバーと常時通信状態であれば、いろいろなことが分かると思います。

 ネットのサイト閲覧では、どんなサイトを閲覧していたか会社は分かっているはずです。私的な趣味でのサイト閲覧はしないほうがよいでしょう。

 面倒なのでログをいちいちチェックしている上司はいないと思いますが、怪しい行動を取っている社員についてはチェックしているかもしれません。一定の条件抽出でチェックしている会社もあるでしょう。

どんな行動が怪しいのか

 チャットやメールの返信がない、電話は不在着信になるといった状況が多いと、「部下は何をしているのか」と上司が考えるのは自然です。行動から怪しいとされチェックされることは当然あります。

 他にシステムによるチェックで抽出されることがあります。今の時代、ほとんどの社員は自分のスマートフォンを持っており、私的なメールを会社のパソコンから送る社員は少ないかもしれませんが、顧客や取引先、社内関係ではないアドレスに頻繁にメールを送っていると怪しいと思われます。

 社内サーバーから頻繁にファイルをダウンロードしている行動も怪しいとチェックされているかもしれません。ダウンロードに関しては、情報の漏洩リスクがあるので会社は敏感です。