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Q.ITエンジニアです。フロアはフリーアドレス制に変わりました。私は、テレワークより出社のほうが好きです。翌日も出社予定のときは、パソコン以外は置きっぱなしで帰ります。お気に入りの場所があるので場所取り感覚もあります。先日上司に、そういったことはやめなさいと叱られました。「はい」と答えましたが、翌日も出社するならよいと思います。固定デスクに戻してほしいです。

 環境が変わったときは、不便に感じるものです。そのうち慣れるはずです。フリーアドレス制への移行に伴い設置されることの多いロッカーは、荷物の出し入れが面倒だと聞くことがあります。自然と荷物も少なくなっていきます。

 IT企業に勤めるシステムエンジニアやプログラマーのテレワーク率は高いので、全社的にフリーアドレス化を推進しやすいです。他の企業ではテレワークできる職種や部門が限られます。

 テレワーク率が60~70%だとすると、特定の日に出社が重なったとしても社員のデスクエリアは半分ほどに縮小できます。複数部門の社員が机などを共有するようになります。荷物の片づけは当然、守らないといけないルールです。

場所取り目的で荷物を放置しない

 導入時、フリーアドレス制を嫌がる社員は意外といます。固定デスクには社員個人のいろいろなものがあります。仕事に必要な文具やスマホの充電器から、自分用のファイル、小さい扇風機、キャンディーなどのお菓子類と様々です。

 フリーアドレス制に移行すれば、書類関係だと共有分も含めて、電子化して保存するか廃棄にするなどが必要です。個人の荷物はコンパクトにしないといけないでしょう。

 個人の所有物はまとめて小袋にでも入れておけば、ロッカーの出し入れも楽です。会社は、片づけルールを社員通知などで明示しておきましょう。

 質問者は出社が好きとのこと。出社勤務が多いと推測されます。あたかも自分の席だというように同じところに座っていると、自然に確保できるかもしれません。部門長など偉い人の座る位置は決まっていて、その周りは空く傾向にあるようです。読者の会社では、いかがでしょうか。

 また、同じグループや仲良しの社員は近くに座るようになります。質問者と同様に、少々の荷物を置いておく社員は他の会社にもいます。そういう社員が多くなると、空席が分からなくなります。

 退社時は荷物をロッカーにしまってください。翌日、他の人が座っていても、機嫌を損ねないでください。

会社や部門単位で連絡ルールを決める

 フリーアドレスになって清潔面が気になるという社員もいます。例えば机が汚いままで不快だとか、不潔な社員の近くや、そういう人が使った後に座りたくないなどです。机や椅子も共同利用なので、ソファ、ミーティングテーブルなども含めて共有エリアは清潔に保ってほしいものです。

 コロナ禍を考慮すると、会社はウエットティッシュや消毒スプレーなどを常備したほうがよさそうです。荷物の片づけと同様に、次に座る社員が気持ちよく使用できるように清掃面についても会社は注意喚起しておきましょう。

 電話の取り次ぎは、もう少しスムーズになるように工夫してほしいと思います。メールより電話のほうが伝えやすいこともあります。発信側は携帯電話の番号を知らない相手に、あるいは知っていても気遣いからオフィスの固定電話にかけることがあります。電話を受ける同僚にしてみれば、取り次ぐにしてもテレワークなのか、サテライトオフィスにいるのか、出社していてもフリーアドレスなのでどこにいるか分からないといった状況が時々あります。

 さらに、郵便物や宅配便は、出社した社員がチェックして郵便物が届いていると、宛先の社員に対してチャットやメールをするようです。急ぎのものもあるはずなので、会社や部門単位で連絡ルールを決めておいたほうがよいです。出社を当番制にしているIT部門もあります。