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Q.関西在住のSEです。プロジェクトリーダーと仲が悪いです。性格的に合わないので、よく口論になります。仲が悪いのは、部門長も他のメンバーも知っています。先日、首都圏のプロジェクトに移ってもらうという話が部門長からありました。仲が悪いからに違いありません。転勤になるので嫌です。こんなことで転勤を命令できるのでしょうか。

 「仲が悪い」「嫌いだ」という理由での転勤命令に合理性はありません。感情に任せた嫌がらせの転勤はさせられません。現実的に「嫌いだから転勤させる」と説明する上司もいないと思います。

 部門長やプロジェクトリーダーから、そういった明確な発言があったのでしょうか? 「仲が悪いからに違いありません」とは質問者の推測かもしれませんが、ここでは転勤させられる理由が「仲が悪い」ということで進めます。

感情的な理由で転勤命令はできない

 人間なので、誰でも好き嫌いはあります。プライベートでは嫌いな人と付き合わなければよいだけです。でも会社ではそういうわけにはいきません。嫌いな上司や同僚、部下とも関わっていくことになります。

 嫌いだ、顔も見たくないというような感情的な理由で、気にいらない社員を転勤させることはできません。嫌がらせ行為であり、会社は、不当な目的で社員を転勤させることはできないからです。

 ほかにも、転勤させられない場合があります。勤務地を限定している場合です。労働契約書に「転勤はない」と明記している、あるいは社内制度上で勤務地限定職(地域限定社員)の社員がこのケースに当たります。

 上司は、部下にやむを得ない特別な事情があるときも考慮してください。例えば介護が必要な家族がいて同居の必要があったり、重い持病があり専門的な病院が限られていたりする場合などです。

 転籍を伴う転勤については、本人の同意が必要です。転籍は今の会社を退職するということです。一方的に退職を命令することはできません。

 転勤は勤務地が変わります。引っ越しが伴い、肉体的、心理的にも負担があります。業務上の正当な理由がない転勤命令は、認められるものではありません。

 正当な転勤理由はいろいろあります。プロジェクトの売り上げが足りないので他のプロジェクトに移る、本人の能力を底上げしたい、他プロジェクトで対応している業務(例、生産や販売管理)を経験させたい、配置転換で組織の活性化を図りたい、などです。

 ただし、質問者のケースは、仲が悪いことが周知の事実とのことです。プロジェクトの進捗やチームワークに多大な影響が及んでいるのかもしれません。感情的になり、自分だけリーダーの業務命令に従わないといった状況であれば、チーム編成の見直しも甘受しなければなりません。