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Q.IT企業勤務のSEです。当社では課長(マネジャー)昇格時に試験があります。受かるためにはeラーニングでの研修、そして小論文と面接試験をパスする必要があります。昔は、日中に社内で勉強することが認められていたようです。今は社内での勉強が許される雰囲気はありません。もちろん、私はeラーニングも含め自宅で勉強していますが、労働時間に該当するのでしょうか。

 大手IT企業を定年退職した人たちと話をすることがあります。昔は、会議室にこもって課長昇格試験に向けて勉強した、あるいは外出扱いにしてもらって自宅で勉強していたといった話を聞くことがあります。部門長が融通を利かせてくれた、会社全体がそんな雰囲気だったということです。受験のような筆記試験だったようです。

 課長昇格試験が人生の一大事という暗黙の了解があり、周りが気遣ってくれた時代だったのかもしれません。一方、試験の負担が大きすぎると、本来の業務に支障が出てきます。現に上述の場合、勉強している間は仕事をしていません。

 現在、そのような筆記試験を実施している企業は、ほぼないと思います。筆者の知っている企業の中にはありません。今は、筆記試験は小論文や一般常識問題ぐらいにしています。これらは事前準備が難しく、勉強という負担は少ないと言えます。普段の資質や能力を測れるのでよいと思います。

試験勉強は会社の業務命令ではない

 質問への答えとしては、そもそも課長昇格試験は受けなくてもよいわけです。課長昇格試験を受けるか否かの判断は、最終的には社員の選択になります。

 現在質問者は係長や主任といった役職でしょう。試験を受けなくても担当職に降格させられるような不利益を被ることはありません。通常は部門推薦などを経て昇格試験を受ける機会を与えてもらうので、ありがたく受ける社員がほとんどだと思います。

 研修や小論文などは、要領がよくて基礎知識を有している社員は、少ない勉強時間で済ませるでしょう。どのくらい時間をかけて勉強するかは本人の自由です。

 昇格試験を受ける、勉強するといったことを会社が義務付けているわけではありません。自らが選択したものです。業務命令ではないので、労働時間だというには無理があります。