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Q.IT企業勤務のシステム開発部の部長です。私の部門は赤字です。売り上げに見合わない社員数を抱えているからです。業務系パッケージのサポート部隊の売り上げが足りません。下請けSEを減らせないかと課長たちに打診したところ、顧客の保守ができなくなると反発されました。仕事ができない正社員も抱えていて、内心、退職してほしいぐらいです。売り上げ状況が悪いので、毎月の予算会議の出席は苦痛です。

 今の人員が必要であるのなら、それに見合う売り上げを確保すればよいのです。大企業の利点を生かせば当面はやりくりできると思います。

 IT企業は全般に、会社も事業部の業績も好調のようです。社内を見渡すだけでいろいろな仕事があるはずです。社外の仕事がないのであれば、頭を下げて、他部門の仕事をもらいにいくことができます。課長も同様です。管理職なので、まずは売り上げ確保のために行動してください。愚痴はそのあとです。

下請けSEの削減はやることをやってから

 下請けSEとの付き合いが長いほど、一緒に仕事をしているメンバーには仲間意識があるはずです。仕事がないから下請けSEを削減するという単純な発想はいただけません。

 質問を見ると、下請けSEがいないと仕事がまわらないとのことです。今SEが離れてしまったら、この先もう協力してくれないかもしれません。見切りをつけられるのは、質問者のほうだと思います。筆者なら、そういった部門長とは付き合いたくありません。

 できる限りの手を尽くしてから下請けSE側の協力会社と人員削減について話し合うべきです。契約内容も確認しておく必要があります。派遣契約から、SES(システム・エンジニアリング・サービス)契約や準委任契約などの請負契約があります。契約のタイプや呼称は、企業や業務内容によってさまざまです。

 顧客の保守ということなので、期間契約で常駐しているのではないでしょうか。契約解除の条件もあるはずです。言うまでもなく、契約書が優先されます。

 質問者の部署には、仕事のできない正社員の部下もいるようです。正社員については、削減は無理だと分かっていると思います。会社には自由な解雇権は認められていません。就業規則にある解雇事由に該当しない限り、退職させるわけにはいかないのです。部門長は、何らかの仕事を与える、あるいは受け入れてくれる他部門を探すなどしなければなりません。

 下請けSEも、できる限り正社員同様の気遣いをしてください。